『宮澤賢治の「やまなし」を読む』
著者/繁田 興司 定価540円(税込)
【内容紹介】
多くの国語教科書で、小学6年生の2学期にとりあげられる、宮澤賢治の『やまなし』。
独特の世界観から人気も高いいっぽう、それゆえに解釈が難しく、
子どもたちへどのように伝えるべきか、頭を悩ませる先生や保護者も多い作品です。
本書では元紫明小学校校長の著者が、
何故『やまなし』は6年生のこの時期に指導することになっているのか?
そこにどんな意味が込められているのか?を、
多くの時間を費やし、作品に忠実に従って丁寧に分析、解釈を示しました。
卒業を前にした子どもたちに必要な人生への“アドバイス”として、わかりやすく、教えやすいテキストの提案というだけでなく、
宮澤ファンにとっても刺激的な1冊です。
【著者メッセージ】
小学校の教材で「生きる」ということを取り上げているものは『やまなし』の外にはそれほど多くは思い当たりません。この話で賢治はどのような生き方をよりよいと考えているのかを、この話と、自分の生活の中で経験した様々なできごとを手がかりにして読み取ってほしいと思います。子どもを育てているお父さんやお母さんにも読んでもらえれば、子育てのヒントを見つけることができるかも知れません。