この度、大垣書店では、今とこれからの読者に向けたオリジナルの雑誌「羅(うすもの)』1号を刊行しました!

オリジナル雑誌『羅(うすもの)』

本誌は、書店への誘客や書籍の紹介に加え、リアル・ネット両方で活動しメディアを問わないコンテンツを広く展開することで、全国の読書人のコミュニティとなり、また読書文化への入口となることを目指しています。京都を拠点に活動する批評家、黒嵜想が編集し、気鋭の書き手による小説・紀行文・インタビュー・書評等を掲載。若い方にも手にとってもらえるよう、高校生から楽しめる内容を目指しています。また、読書のインフラづくりの一環として、書店店頭にて無料で配布、近隣の学校様への寄贈も予定。将来的には、全国の書店での展開を視野にいれ準備を進めています。
タイトルになっている「羅(うすもの)」は古代から使われる言葉で薄く織った織物のこと。経糸と横糸で文字を織りこまれたこの薄い雑誌は、普段着として気軽に文学をまとってもらいたいという気持ちが込められています。

うすもの談話室

オリジナル雑誌「羅(うすもの)」の刊行にあわせて、本好きが集まるコミュニティ「うすもの談話室」を開設する運びとなりました。

うすもの談話室HP
https://www.books-ogaki.co.jp/usumono

うすもの談話室SNSアカウント
X(旧Twitter)@usumono_ogaki
Instagram: @usumono.ogaki

『羅(うすもの)』編集長の黒嵜想と、うすもの談話室室長の倉津を中心に、本や本づくりの周辺の情報発信やイベントを行う基本【ゆる〜い】コミュニティです。
ぜひ上記のSNSアカウントをフォローいただき、情報発信にご協力ください。

日頃本をあまり読まない方や、高校生・大学生の学生さんもお気軽に参加いただけるコミュニティになればと思っています。
本を身近に感じられるイベントもこれから開催していきます!

『羅(うすもの)』という言葉は、『徒然草』第八十二段「羅の表紙は、疾く損ずるがわびしき」から引かれました。この段には、物事を完璧に整えてしまうことはよくない、不完全な物事こそが味わい深く、仕事の命を将来に繋ぐものだ、という意味が込められています。不完全なコミュニティですが、そのゆるさを楽しんでいければと思います。

 


『羅(うすもの)』説明会を開催しました!

<概  要>
『羅(うすもの)』第1号刊行を記念して、どんな風にして『羅(うすもの)』が誕生したのか、どういう目的でつくったのかがわかる説明会をSNSのライブ配信で開催しました。
後半10分で大切なお知らせをお伝えしていますので、ぜひ最後までご視聴ください!
■開催日時:2024年4月9日(火)19:00~
■場所:堀川新文化ビルヂング2F NEUTRAL
■登壇者:『羅うすもの』編集長 黒嵜想、大垣書店 大垣守可、倉津拓也

 

今後もライブ配信なども定期的に予定しています!
ぜひ、SNSのフォローお願いいたします。

うすもの談話室SNSアカウント
X(旧Twitter)@usumono_ogaki
Instagram: @usumono.ogaki

 


【5/19開催】『羅(うすもの)』1号刊行記念 Special Talk Event Vol.01 三宅香帆×宇野常寛を開催しました!

2024年5月19日、『羅』1号刊行記念 Special Talk Event Vol.01 として、前号の『羅』0号刊行記念イベントでお招きした宇野常寛さん、0号に「偶然の文体ー西川祐子論」を執筆いただいた三宅香帆さんをお招きしてトークイベントを開催いたしました。

三宅さんは宇野さんが主宰する出版社PLANETSから『娘が母を殺すには?』を刊行したばかり。これまでの日本の批評は「父と息子」ばかりが論じられ、「母と娘」については論じられてこなかったのでは?という問題意識のもと、本書では萩尾望都、よしながふみなどさまざまなコンテンツが批評され、母娘問題の複雑さと解決策について論じられます。

トークでは、三宅さんは著者の立場から、宇野さんは編集長の立場からそれぞれ『娘が母を殺すには?』についてお話いただきました。また、そもそも批評とはなにか、村上春樹と最新作『街と、その不確かな壁』について、日本の「対幻想」批評史における上野千鶴子ー三宅香帆ラインの系譜など、幅広い論点についてお二人が熱く議論を交わしました。

また三宅さんからは、宇野さんの『母性のディストピア』を学生時代に大垣書店高野店で購入し、そのまま高野店のカフェで読んだという話など、大垣書店にまつわる思い出話も伺いました。会場からの質疑応答もたいへん盛り上がり、イベント後には多くの方がお二人の著作を購入されていました。
トークイベント後はサイン会も。


三宅さん、宇野さん、そしてご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

 


クラウドファンディングに挑戦しました!

プロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/view/756144

おかげさまでたくさんのご支援をいただき、目標を達成いたしました。
応援いただきました皆さん、本当にありがとうございました!

 


オリジナル雑誌『羅うすもの』1号刊行記念フェア開催!

6月29日、大垣書店の新プロジェクトであるオリジナル雑誌『羅うすもの』を創刊いたします。
それにあわせて配布店舗にて刊行記念フェアを開催いたします。
ぜひお近くの店舗にお越しください。

■受け取り方法と注意点
対象店舗にて6月29日より配布を開始いたします。無料でお持ち帰りいただけます。
配布場所は各店の『羅うすもの』刊行記念フェア開催場所となります。
店舗により異なりますので、各店スタッフまでお問い合わせください。
数量限定のためなくなり次第配布終了します。ご了承ください。
■お願い
できるだけたくさんの方にお渡ししたいので、お一人1冊でお願いいたします。
一緒に開催中のフェアは『羅うすもの』1号にて紹介されている本や掲載作家の著作です。
ぜひ一緒にご覧くださいませ。
■フェア開催期間
2024年6月29日(土)~7月28日(日)
※終了時期は店舗による異なる場合があります。

■対象店舗
《北海道》
マルヤマクラス店東光ストア円山店東光ストア行啓通店

《埼玉県》
ブックスタマ所沢店

《東京都》
麻布台ヒルズ店ブックスタマ小作店ブックスタマ東大和店

《静岡県》
イオンオール富士宮店

《岐阜県》
岐阜高島屋店

《滋賀県》
フォレオ大津一里山店

《京都府》
佛教大学店亀岡店イオンモール北大路店髙島屋店醍醐店伏見店京都ファミリー店烏丸三条店イオンモール京都五条店二条駅店イオンモールKYOTO店京都ヨドバシ店高野店ブックパル五条店イオンモール京都桂川店Kotochika御池店ブックパル桂南店京都本店ポルタ店イオン洛南店堀川新文化ビルヂング店ブックパル山科店佛教大学二条キャンパス店京都文化博物館ミュージアムショップ

《大阪府》
高槻店豊中緑丘店イオンモール堺鉄砲町店

《兵庫県》
神戸ハーバーランドumie店プリコ神戸店

《広島県》
ジ アウトレット広島店

《ECサイト》
NEUTRAL ONLINE SHOP
※7月中旬OPEN予定です。うすもの談話室SNSにて随時お知らせいたします。

<うすもの談話室SNSアカウント>
X(旧Twitter)@usumono_ogaki
Instagram: @usumono.ogaki

<書誌情報>
■ タイトル : 『羅(うすもの)』 1号
■ 発 行 : 大垣書店 コンテンツ事業部
■ 発行人 : 大垣守可
■ 編集長 : 黒嵜想
■ デザイン :  mondo
■ 発行日 : 6月下旬頃
■ 発行部数 : 10,000部
■ 配 布 : 大垣書店全店(40店舗)
■ 目  次 :
<特集1 面と繊維>
連作小説:大前粟生「京都へ逃げて」第一回
連作紀行文:大和田俊「AIR」第一回「誤嚥すること」
インタビュー:装丁家・矢萩多聞「紙をほどいて」

<特集2 ノン・ノンフィクション>
書評:ジョージ「遠い読書」
書評:小林文乃 「東欧から来た男―漫画『ゴールデンカムイ』と、ブロニスワフ・ピウスツキの生涯」
書評:木俣冬「ノンとノンのあいだに」
書評:大阿久佳乃「ノンフィクションとしての呼吸—“Lunch Poems” (Frank O’Hara) のこと」

 

編集長 黒嵜想から、1号の創刊に向けてメッセージ

透けるほどにうすい絹織物である「羅(うすもの)」。もっとも風通しのよい衣服をつくる生地は、かつて、書物の表紙としても親しまれていました。そんな羅のような、ポジティブな「身近さ」となる「うすさ」を求めて、この書物は編まれています。もっとも身近な書物には、どのような手触りが、文体が浮き上がるのか。二つのキーワードを織り込んで、一枚目の生地(テキスタイル)が仕上がりました。

一つは、本の最小単位である「一枚の紙」の質にまつわる「面と繊維」という言葉を。
もう一つは、現実を描写する文芸ジャンルの創作性を考える「ノン・ノンフィクション」という言葉を。
二つのキーワードに触発された文章たちの手触りを、確かめてみてください。


左:編集長の黒嵜想 右:発行人の大垣書店コンテンツ事業部大垣守可

黒嵜想(くろさき そう)

1988年生。批評家、極セカイ研究所所長。批評誌『アーギュメンツ』(2015~2018)での連載・編集をきっかけとして活動開始。批評における中心的なテーマは「音声」と「南極」。仏教音楽「声明」に関する連載「声をかく」(ウェブメディア「ちえうみ」)や無声映画活動弁士、声優論、合成音声、「バ美肉」についての論考のほか、自身が編集する南極誌『P2P』ならびに「極論」(同誌掲載)などがある。また、以上の活動と並行して大垣書店発行の批評誌『羅(うすもの)』の編集を手がけている。

■訂正とお詫び

■問合せ
「羅(うすもの)」事務局(大垣書店内)
TEL:075-431-5537(平日10時~19時)