2023年6月4日(日)京都本店にて『カティンの森のヤニナ』の著者の小林文乃さんのトークショーを開催いたしました!
対談相手に、日本人で初めて宇宙へ飛び立った元TBS記者であり、現在は三重県で有機農業に従事されている秋山豊寛さんをお招きし、『戦争と女性』ー「人種のサラダボール」としての東欧と多様性ー、というテーマでお話しいただきました。
小林さんが小学生のころからの師弟関係であられるお二人による豊富な知識、ご自身で体験している空気感などお二人ならではのお話をたっぷり伺えました。小林文乃さんが最後に「この本は人とは何か、人間とは何かを書いた」という言葉が印象的でした。
小林文乃さん、
秋山豊寛さん、
ご参加くださった皆様、
ありがとうございました!
『カティンの森のヤニナ 独ソ戦の闇に消えた女性飛行士』
河出書房新社 2,552円(税込)
1980年生まれ。ノンフィクション作家、出版プロデューサー。91年、10歳でTBS特別番組のこども特派員として、旧ソ連時代のモスクワを取材。高校2年生から、交換留学生としてオーストラリアに滞在。京都造形芸術大学卒業。2005年、広島の牧師・谷本清の長女である近藤紘子氏の著書のプロデュース・構成を担当し、『ヒロシマ、60年の記憶』として刊行され話題に。以降、数多くの書籍の出版・編集に携わる。17年、BSフジドキュメンタリー番組『レニングラード 女神の奏でた交響曲』の企画・プロデュース・出演を行い、18年、『グッバイ、レニングラード ソ連邦崩壊から25年後の再訪』(文藝春秋)を刊行。21年、カティンの森事件を題材としたルポ『カティンの鳥たち』が、第19回開高健ノンフィクション賞の最終候補となった。
1942年東京生まれ。宇宙飛行士・農民・ジャーナリスト。ICU卒業後、66年、TBSに入社、ロンドン駐在、『報道特集』ディレクター、ワシントン支局長を歴任。1990年9日間、日本人初の宇宙飛行士としてソ連の宇宙船「ソユーズ」、宇宙ステーション「ミール」に搭乗、92年に熱気球による世界初のベーリング海峡横断。95年にTBS退社。福島県滝根町に移住し有機農業に従事。2011年3・11東日本大震災の原発事故により群馬県鬼石町を経由し京都へ。2017年4月より、三重県で有機農業を再開。『宇宙よ(上下)』(立花隆との共著、文春文庫、1995年)、『農人日記』(新潮社、1998年)、『宇宙と大地』(岩波書店,、99年)、『鍬と宇宙船』(ランダムハウス講談社、2007年)、『原発難民日記』(岩波ブックレット、2011年)、『来世は野の花に――鍬と宇宙船』(六耀社、2011年)など。